春日井にある髪質改善に特化した美容院「美髪処縁-ENISHI-」です。
「髪の毛は女性の命」とはよく言ったもので、やはり艶髪に惹かれる男性は多いものです。

そんな女性の命とも言える「艶髪」に憧れる女子を支える日々のヘアケアの要の「シャンプー 」。
良いシャンプーは使いたいけど、美容院のシャンプーは高くて…

実際にドラッグストアで販売されているシャンプーの中で艶髪に適したシャンプーはあるのか?
現役美容師が人気どころの商品を調べてみました。

商品は実際ご来店のお客様Amazon楽天@コスメのランキングを参照

艶髪に向いているなら保湿シャンプー

パサついた髪にうるおいを与えるシャンプーを使うことで、しなやかな仕上がりが期待できます。
あまり洗い上がりが軽くさっぱりした仕上がりになる「スキャルプ系」は艶髪には適していないことがあります。
しっとりとした仕上がりになる代わりに、髪の毛が細めの人が使うとべたっとボリュームダウンの原因や、ベタつきなど見た目にも清潔感がなくなってしまうので、注意してくださいね。

現在、ドラッグストアなどで販売されている女性向けシャンプーの大半はしっとりとした仕上がりに向けている傾向があるので、皆さんが使われているシャンプーなどはすでに「保湿シャンプー」の可能性があります。

しかし、「使っているけど全然艶髪になってません!」という声が聞こえてきそうですが、美容師としては「市販」というのはそういうもんです、とお答えしてしまいます。

 

今回はそんな僕もしっかりと成分などを調べたり、実際使ってみて検証してみようと思います。

市販の艶髪シャンプーの人気上位5選

1位 BOTANIST(ボタニスト)ボタニカルシャンプーモイスト

 

これは僕もよくお客様から名前を耳にします。
ボタニカルブームのきっかけを作った商品ですね!

「美的」や「With」などのコスメランキングでも上位にランクインしているのを、お客様がご覧になっている雑誌の中でチラ見したことがあります。

評価を見ると、比較的に高評価のレビューが多い反面「ベタつく」「合わない」などの口コミもちらほら…

ボタニストを展開したi-ne(イーネ)とは?

ボタニストについて調べていたら色々知らなかったことがいっぱいでした!
まずボタニストは株式会社『i-ne』(イーネ)という会社さんの商品で元々はWEBの広告代理事業などをしていた会社のようです。

色々手広く展開しておりその中に、楽天で人気のヘアアイロン『SALONIA』を販売するメインライン社と合併しているようです。

実は美容メーカーDEMIの関連会社の「山田製薬」のOEM商品

実はBOTANIST(ボタニスト)ですが、OEMという方法で製造されています。
OEMとは、企画をメーカー側が行い、開発や製造はパートナー工場に依頼して作ってもらうというもので、最近は美容院でもオリジナル商品をOEMで作っているところも増えています。

そしてDEMIさん(正確には関連会社)が絡んで作られているということもあり、サロンの専売品にも負けず劣らずな商品なのかもしれませんね。

ボタニスト(モイスト)の成分は?

水、グリセリン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、 ラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルサルコシンNa、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルグルタミン酸Na、デシルグルコシド、グリチルリチン酸2K、 サトウキビエキス、セラミド2、PEG-30フィトステロール、加水分解ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、コカミドMEA、リンゴ酸、 ポリクオタニウム-10、エタノール、BG、DPG、セテアレス-60ミリスチルグリコール、PPG-4セテス-20、EDTA-2Na、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料

まずは
「ココイルメチルタウリンNa」はアミノ酸洗浄成分
「ラウレス-4カルボン酸Na」は酸性石鹸
共に優しい洗浄力で頭皮や髪に刺激が少ない成分ですね。
「ラウラミドプロピルベタイン」は両性界面活性剤

コンディショニング性が高く、ラウレス硫酸Na等の刺激緩和にも使われたりしています。

低刺激ながら適度な洗浄力がありますが、欠点としてちょっと残りやすいのですすぎをしっかりと。敏感肌・カラー・パーマをしている方向け。

「ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン」
これもアミノ酸由来の両性界面活性剤です。泡立ちやすく、ボディケア製品ではさっぱりとした仕上がり、またヘアケア製品では指通りの向上や、きしみや引っ掛かりの緩和に効果を期待して使用されている成分です。

実際どのシャンプーもそうなのですが様々な洗浄成分を配合して作られています。配合率というのがポイントのなるのではっきりとしたことは言えませんが決して悪いものが使われていなくて少し驚きです。

「メチルイソチアゾリノン」&「メチルクロロイソチアゾリノン」は防腐剤の種類です。
チアゾリノン系と言われる成分ですこーしだけ注意が必要です。

「ラックス」や「パンテーン」にも含まれていますが、どういったものかと言いますとアレルギーの可能性がある成分で、EU・アメリカでは洗い流すタイプでの配合量が0.001%までに制限されています。まぁ、実際そういうものを全て気にし出したら何も使えず、何も食べられませんけどね笑

ただやはりアレルギー性の成分ではあるので使っていて頭皮に異常をきたしたら使用はすぐに控えるのが賢明です。

全体的には市販で手に入りプチプラの商品としては優秀なのかもしれません。しかし配合率的に良い成分を増やしていくと価格的に無理が出てくるので、使ったことがない段階ではあくまで「悪くはない」可能性があるという感じです。

2位 & honey ディープモイスト シャンプー1.0

 

そもそもあまり市販のシャンプーを使ったことがなく、ドラッグストアでもそういったコーナーに行かないので初耳商品でした。お客様からたまに聞いていましたが「そういうのがあるんですね」程度の感じでしたが、通販サイトやランキングサイトでは高評価なので人気があるんですね。
実際どんな会社さんか調べたところ「ヴィークレア」という化粧品会社さんで、様々なラインで商品をだしているようです。その中の「&honey」というブランドのようです。色々サイトを見てみましたが無知すぎてどれも初見でした笑。
今世の中には色々な商品が溢れているんですね!
では気になる成分を見ていきましょう!!

&honeyディープモイストシャンプー1.0の成分は?

水、ラウミドプロピルベタイン、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、グリセリン、コカミドDEA、シア脂グリセレス-8エステルズ、ココイルグルタミン酸TEA、ハチミツ、ハチミツエキス、加水分解ハチミツタンパク、グルコノバクター/ハチミツ発酵液、アルガニアスピノサ核油、ローヤルゼリーエキス、プロポリスエキス、ケラチン(羊毛)、アルギニン、パンテノール、ヒアルロン

 

ボタニストにも入っている「ラウラミドプロピルベタイン」は両性界面活性剤
コンディショニング性が高く、ラウレス硫酸Na等の刺激緩和にも使われたりしていますと説明させてもらいました。

実はこの成分表って多い順に上から記載されているんです、知っていましたか?
なので成分の中で1番多いのは「水」。その次から洗浄成分が多い順に各種使われているって感じなんです。

つまりこの「ラウラミドプロピルベタイン」が1番に使われているということは…

その次に使われているものは強い成分で、それを緩和するために使われているケースの確率が高いということです。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」これは今では一般の方もよく知っている「ラウレス硫酸ナトリウム」と同じように安価な洗浄成分です。最近はメジャーになっている成分なのですが上記の「ラウレス硫酸」などが悪名を轟かせ、一般のユーザーまでが存在を知るようになっているから主成分をここに移行させてきたんでしょうね。
最近出てきた言葉の「サルフェートフリー」。サルフェートとは硫酸系化合物で「サルフェートフリー」というのは、」硫酸系化合物を含んでいないということです。この成分を使うことで「安全だ」って思わせるためにこちらが主流になってきたんだと思いますが、実際この成分はそうではないです。

洗浄力の強さは「ラウレス硫酸」と同等かそれ以上かもしれません。とにかく強めな成分です。

シア脂グリセレス-8エステルズ」はシアバター由来の界面活性剤で有名なロレッタのシャンプーなどにも含まれています。高い保湿力で皮脂との馴染みはよく毛穴の汚れを浮き落とす効果もあります。

良い成分ですが順番的なとこで見るとあまり配合量はないんだと思いますが。。。

ラウロイルメチルアラニンNa」ですがこれは効果な成分で高い洗浄力ながら頭皮にも優しいメチルアラニン系の中でも一押しの成分です。

他に「ハチミツ」やら色々ありますが、全体的に見てみると保湿成分が豊富な分、泡立ちのバランスを取るためオレフィン(C14-16)スルホン酸Naがバランスをとっているのだと思います。
しかし頭皮や髪の毛に負担が大きいものが使われているのは事実なので「良いシャンプー」とは言いにくいですね。あくまで「値段の割には」という感じです。

3位 モイスト・ダイアン ビューティー エクストラダメージリペア シャンプー

 

モイスト・ダイアンのビューティーエクストラダメージリペアシャンプー…名前はすごく良さそうです。

エクストラなレベルでダメージをリペアするという美髪処縁-ENISHI-というヘアケアに力を入れている美容院が必要無くなりそうなほどのリペアな匂いがプンプンするこちらのシャンプー。

公式サイトを見ると僕の大好きなタレントの桐谷美玲さんが不機嫌そうな顔で出てきてびっくりです。
ダイアン パーフェクトビューティー

会社は「ネイチャーラボ」さん。自社商品を様々なドラッグストアやホームセンターなどに流通してって一連のことを一括して行なっているようです、立派な会社なので桐谷美玲さんも出てきちゃうようです。

その中の商品の1つがこのモイスト・ダイアンのシリーズのようです。

モイスト・ダイアンの成分は?

水、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ココイルグルタミン酸TEA、ココイル加水分解ケラチンK(羊毛)、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ミリスタミンオキシド、ココアンホ酢酸Na、ココイルメチルタウリンNa、γ-ドコサラクトン、クオタニウム-18、クオタニウム- 33、コレステロール、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、PG、加水分解ケラチン(羊毛・羽毛)、アルガニアスピノサ核油、マンゴー種子油、テオブロマグランジフロルム種子脂、プルーン種子エキス、カラパグアイアネンシス種子油、スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油、オプンチアフィクスインジカ種子油、ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン、ポウテリアサポタ種子油、ケラチン(羊毛)、イソステアロイル加水分解ケラチン(羊毛)、アラニン、ヒドロキシプロリン、PCA-Na、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、加水分解ヒアルロン酸、加水分解ハチミツタンパク、リンゴ果実培養細胞エキス、アルガニアスピノサ芽細胞エキス、ロドデンドロンフェルギネウム葉培養細胞エキス、コラーゲン、加水分解コンキオリン、シクロヘキサン-1, 4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、プロパンジオール、DPG、BG、イソマルト、ポリクオタニウム-10、イソノナン酸イソノニル、ダイズステロール、塩化Na、キサンタンガム、レシチン、ベヘントリモニウムクロリド、グリセリン、クエン酸、乳酸、トコフェロール、EDTA-2Na、安息香酸Na、フェノキシエタノール、香料、カラメル

 

なんかいっぱい詰め込まれて作られています。総量は他の商品と差はないが、使っている成分の種類が多いということはそれぞれの使用料は僅かずつということでしょう。

その中で水の次に多いのが、「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
上記でも書いているようにオススメしない成分の代表格です。

先ほどの&honeyとは逆ですが「コカミドプロピルベタイン」との組み合わせで、使用感にバランスを取っていますが地肌や髪の毛に対しての負担は大きいです。

「ココアンホ酢酸Na」も低刺激の洗浄力の弱い成分です。こういった成分を少しずつ組み合わせ強洗浄力「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」を緩和している作りですね。

毛髪補修成分に「y-ドコサラクトン」が含まれています。
これはドライヤーやヘアアイロンの熱に反応して髪の毛のキューティクルの剥がれなどを改善します。
「うねり」「まとまり」なども微力ながら改善する効果もあります。

しかし全体総量に対してこの成分の数ですから本当に微量ですね、個人的にはあまり期待はできなさそうです。

セラミド」は多数含まれています。セラミドは女性は化粧品などでも聞き慣れた名前だと思います。
セラミドは間充物質というもので実はヘアカラーやパーマにとても重要なものです。
髪の毛の内部に「マトリックスタンパク」と「非ケラチンタンパク」という2種類の間充物質があり、髪の毛に弾力やしなやかさを与えています。

パーマのかかりやヘアカラーの色持ちなどにも影響するので、日々のケミカルでの施術などで流出していく間充物質を多数使っているところは良い所で好感が持てます!

しかし全体的にみても「モイスト・ダイアン」を勧めるか?と聞かれたら「市販でも他に良いのがありますよ」と個人的には伝えてしまいます。

やっぱりサロン専売品がいいの??

あくまでも美容師という職業上は「そうですね」となってしまいます。
それはあくまで「美髪処縁-ENISHI-」で行なっているヘアケアメニューに対して相性が良いものを選んでいるからです。

以前紹介したCota i Careなどもそうですが、シャンプーの洗浄成分だけでなく配合率のバランスなど色々大事な要素があります。そこに関しては過去記事を参考にしてください。

オススメのシャンプー記事はこちらから▶︎SNSで話題!!魔法のシャンプー

自宅でのシャンプーの際の注意事項などはこちら▶︎シャンプーすると髪の毛が傷むってホント??

サロンのシャンプーの方が良いかと聞かれれば「良いです」とは断言します。
しかしコンディションなどによっては市販のシャンプーなどでも十分な時もあります。

選ぶ際の注意点は

どれだけ自分の現状のコンディションを理解できているか?
成分なども含めて正しく選べるのか?

この2点が大切です。

美容院ではそういった選ぶ際の基準や適したものを、チョイスしてくれるというところまでを含めての「価格」です。そう考えるとコスパは良いのでは?と個人的に思っています。

今回は市販の中で艶髪に適したシャンプーはあるのか?というテーマで、うちのお客様やランキングサイトに上がっているシャンプーの3種類を考察してみました。
今後は実際使用してみたり、他にも気になるシャンプーなどがあれば調べて記事にしていきますね。

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